ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
The Hangover
2009/アメリカ/ワーナー・ブラザース映画/100分
出演:ブラッドリー・クーパー エド・ヘルムズ ザック・ガリフィアナキス へザー・グラハム ジャスティン・バーサ
監督:トッド・フィリップス
人生最高の夜を楽しんだはずの男たちを待っていたのは、
史上最悪の二日酔いだった!
全米を、そして世界を驚愕させた、
2009年最大のメガヒットムービー、遂に日本上陸!
飲み過ぎて、次の日記憶があいまいだったことがある人、手を挙げて! では、酔っぱらってバカな行動を取る友達の姿にあきれたことがある人は? そんな体験は人生で一度もないという超理想的な人物以外、全員に爆笑を約束するのが、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』だ。
有名スターを使わず、メジャー系では比較的低予算の3500万ドルで製作されたこの映画は、公開初週末に、全米チャート1位を独走していた『カールじいさんの空飛ぶ家』(公開2週目)を追い落とし、堂々首位を獲得。口コミが口コミを呼び、アメリカ中を笑わせた結果、全米の歴代コメディ映画史上最高額の興収、2億7700万ドルを達成するに至った。その勢いは留まることを知らず、コメディはアメリカ国外ではヒットが難しいという従来の常識も打ち破り、世界各国でも大ヒット。世界27カ国で第1位を獲得し、現在までの世界興収は4億6200万ドルに達している。
ジョーク満載のいわゆるアメリカンコメディとは一線を画す、練り上げられた設定と巧妙な脚本は、批評家たちからも賞賛を浴び、今年のゴールデン・グローブ賞では最優秀作品賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞、英国アカデミー賞(脚本部門)やアメリカ脚本家組合賞(劇場映画用・オリジナル脚本)など栄誉ある賞にもノミネートされている。イギリスのSunday Times紙は、「この監督と脚本家たちは、ここしばらくの間で最高に可笑しい映画を作ってみせた。この手の映画で容易に予測される露骨なギャグを上手に避け、パンチの効いた短いセリフとチャーミングな演技で観客を魅了してくれる」と絶賛。San Francisco Chronicle紙も「今年、これまでで最も可笑しい映画」と評している。
監督は『ロード・トリップ』、『スタスキー&ハッチ』(いずれも日本未公開)などのコメディ映画で知られるトッド・フィリップス。過去の作品が北米以外ではヒットしなかったにも関わらず、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』が幅広く受け入れられた理由を、本人は「二日酔いの体験が万国共通だからだろう」と分析する。もちろん、この映画に登場する男たちの二日酔い体験は、度を超えたものだ。酔ってバカ騒ぎした翌朝、目覚めてみると、友達がひとり行方不明になっているのである。いったい何が起こったのかを考えてみても、仲間たちの誰も、まるきり思い出せない。いなくなった友人は結婚式を明日に控えており、婚約者からは頻繁に電話がかかってくる。重大な事態が起こっていることを彼女に内緒にしたまま、24時間以内に花ムコを無事探し出し、結婚式に連れて行くことができるのか? 時間とのプレッシャーの中、男たちは、無い知恵を振り絞って、絶望的な捜索を開始する。たっぷりの笑いの合間に、絶妙なスリルと友情のフィーリングを散りばめつつ、物語は、息をもつかせぬ速いテンポで展開していく。
続編は今年中に撮影され、2011年5月に北米公開される予定。1作目に続く爆発的ヒットになることは、今から誰の目にも明らか。乗り遅れたくなければ、いち早く1作目をチェックすべきだ!
7月3日(土) シネセゾン渋谷他にて公開