エンター・ザ・ボイド
Enter The Void
2010/フランス/コムストック・グループ
出演:ナサニエル・ブラウン パス・デ・ラ・ウエルタ シリル・ロイ
監督:ギャスパー・ノエ
http://www.enter-the-void.jp/
全世界が震撼した衝撃作『アレックス』から7年、一作ごとにパワフルな衝撃作で論争を巻き起こし、観客を挑発し続けるフランスの鬼才ギャスパー・ノエ。カンヌ、そしてサンダンスを熱狂させた、彼の7年ぶりとなる全世界待望の最新作ももちろん、これまで以上に強烈でセンセーショナルな刺激で見る者を圧倒する。それは、究極の愛と快楽を求める孤独な魂が、欲望渦巻くサイケデリックな魔都“TOKYO”を浮遊する、かつてないスタイルのバーチャル・トリップ・ムービー。
『アバター』のSFXクリエーター、ピエール・ブファン率いるフランスのVFX工房BUFが創造した<マジックマッシュルーム3D>映像感覚で繰り広げられる、セックス、ドラック、死、そして輪廻転生…、その驚異のビジュアルは3D映画以上に脳髄を刺激する、まったく新しい映像体験として、すでに世界中の観客たちをハイパーにトリップさせている。
TOKYO。あてもなく日本にやってきたオスカーは定職を持たず、日々ドラッグに溺れながら、ジャンキー仲間の紹介でディーラーをして金を稼ぎ、最愛の妹リンダを日本に呼び寄せた。だが、彼女はやがて夜の街で知り合った男マリオに誘われ、ストリップ劇場のポールダンサーとして働くようになっていた。ある晩、オスカーは警察の取り締まりを受け、銃で撃たれてしまう。彼の意識はしだいに薄れ、その魂はかつてない陶酔に包まれながら肉体から離脱した。愛するリンダと離れたくないオスカーの魂は、死を受け入れることができず、欲望と犯罪が渦巻くTOKYOに翻弄される妹の姿を追って、夜の街をさまよい、浮遊するのだった…。
出演は、リンダを演じる『リミッツ・オブ・コントロール』『サイダーハウス・ルール』のパス・デ・ラ・ウエルタ、オスカーの友人ビクターを演じる、ジエーン・カンピオン監督の『BRIGHT STAR』など出演作が目白押しのイギリス注目の新人オリー・アレクサンダー、ビクターの母親を演じる元スーパーモデルで、『ブリジット・ジョーンズの日記』や『スパイダー』などに出演したサラ・ストックブリッジの他は、オスカーを演じるナサニエル・ブラウン、その友人アレックスを演じるシリル・ロイ、麻薬密売人ブルーノ役のエド・スピアーなど、多くが映画初出演。またマリオを演じる丹野雅仁は、数多くの三池崇史監督作品で助監督を務め、『イツカ波ノ彼方ニ』『ラブレター 蒼恋歌』などの監督作もある日本人演出家である。
撮影はノエの『アレックス』をはじめ、『エコール』『変態村』『デス・サイト』『変態島』など、ヨーロッパの異形な作品を次々と手掛けている名手ブノワ・デビー。音楽も『アレックス』に続きダフト・パンクのトーマ・バンガルテルが担当。VFX監督はピエール・ブファン、VFXを手掛けるのは『ファイト・クラブ』『マトリックス』『スパイダーマン3』『アーサーとミニモイの不思議な国』『スピードレーサー』、そして全世界で大ヒット中の『アバター』などを手掛けるフランスが世界に誇るCGI工房BUF、VFX監督のピエール・ブファンはその創設者でもある。
5月15日(土)シネマスクエアとうきゅう他にてロードショー