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のだめカンタービレ 最終楽章 後編

2010/日本/東宝
出演:上野樹里 玉木宏 瑛太 水川あさみ 小出恵介 ウエンツ瑛士 ベッキー 山田優 なだぎ武 福士誠治 吉瀬美智子 伊武雅刀 竹中直人 
監督:川村泰祐
総監督:武内英樹
脚本:衛藤凛
原作:二ノ宮知子
http://www.nodame-movie.jp/

偏差値:62.5 レビューを書く

終わるのが寂しいくらい [95点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
前編と同様、盛りだくさんであっという間に感じました。

予告でのこたつキスが本編では違うアングルになっていたのが残念でしたが、でも千秋とのだめの恋愛に、久々に胸がきゅんとするような、音楽だけでなくラブストーリーも楽しめました。

今までは千秋を追いかけていたのだめ、その二人の関係が交差するのは見ていてとても切なくて、のだめと千秋の共演が現実の場面ではないにしろ映像として見られたことが、原作からずっと二人を応援してきて嬉しかったです。

またエンディングもファンの為に作ってくれたような、そんな大満足の映画でした。

2010/12/31 14:46

momo34

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私も立ち止まらないぞ! [90点]

ほのぼの作風の中にも、あれれれっ?!ぽろぽろっと涙が。前編に比べると、能天気だけでないのだめの苦悩や心情が丁寧に描かれていて、心を打つ作品に仕上がったと思います。特に、ラストの一歩前の、のだめと千秋のツーショットでのセリフは、芸術を志す人だけでなく、全ての人に対して重みのあるセリフだと思う!私も現状に満足せず、立ち止まらないぞ!

2010/05/06 14:14

ここなつ

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大満足でした! [95点]

前編に引き続きオール海外ロケでしたが、中だるみなく音楽的要素はもちろん、恋愛や友情の進展も最後の最後まで魅せられました。本当にこれで終わってしまうのが寂しいです。

2010/05/03 22:22

tanya

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原作の世界観のまま [80点]

原作の世界観のまま、映像的迫力をプラスしたとてもよい作品だと思います。キャスティングもピッタリ。ただ、私的にはシュトレーゼマン=竹中直人だけはどうしても受け入れられない。

2010/05/03 19:03

masatoa

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のだめと千秋 [99点] [参考:3]

※ネタバレを含むレビューです。
前編は千秋がパリの駄目オケの常任指揮者になって、オレ様流のスパルタ指導で一流の演奏ができるまでがメイン。
後編は、のだめが千秋への揺れ動く想いと、本物のピアニストになるべく葛藤を軸にコミカルからよりシリアスなタッチで、千秋とのだめの恋愛物語が中心になる。

連ドラから見ててこの物語は「のだめカンタービレ」だが、千秋が主役なのでは?とずっと感じてた。
常に千秋の指揮者としての活躍シーンが多く、のだめのピアニストとしてのシーンは後回しの感があった。
しかし、今回のだめが主役というシーンが多く私は超満足。

のだめのピアノ炸裂ともいうべき、シュトレーゼマンとのショパンの演奏も圧巻だし、何より千秋がのだめに対して真摯に向き合うのがいい。

ラストの2人のモーツァルトのピアノのシーンは連ドラを知っているファンにはたまらない。
なにせ、セリフまで初めの時と一緒なのだから。
同じセリフでも2人の成長がうかがわせる。
この時の、初めのシーンはのだめの千秋への片思いだったけど、ラストは見事に両思いとなる。
それも、のだめが千秋から離れようかという時に、千秋がのだめを自分の元へ戻そうという逆転の展開だ。
いつしか、千秋にとってものだめはなくてはならない人になっていた。

それにしてもお互いが芸術家っていうのは厳しいなと思う。
たとえ、愛し合っていても2人は常にライバルだから。

2人は、一緒にいるようで離れた時間を過ごしている。
恋人同士なのに、強い孤独感が常にある。
千秋には指揮者という夢があり、クラシック音楽が全て。
一方、のだめは超天才的なピアノが弾けるにもかかわらず、夢は幼稚園の先生で千秋のお嫁さんになりたいという、いってみればごく普通の夢。
そして千秋とのコンチェルトの共演が夢。

しかし、のだめの才能を知る人々はのだめのささやかな夢より大きな世界へと羽ばたかせようとする。

千秋にしろ指揮者のシュトレーゼマン、オクレール先生たちが目をつけるのは仕方がない。
煌く才能の持ち主を見てみぬふりはできないのが芸術家だもの。
はたしてのだめにとってはそれが幸せなことなのか?

のだめはピアノのレッスンは嫌いではないけど、パリに留学したのは千秋と一緒にいたいから。
千秋とコンチェルトを弾きたいから。
その夢は実現していない。

また、のだめは本当に奇想天外な女の子だ。
千秋が大好きだけど、本能的に負けず嫌い。
恋人の千秋が自分よりピアノで見事な演奏をすると悔しさが現れる。

のだめがようやくシュトレーゼマンとコンチェルトを成功して世に出たけど、ここから先も2人の未来は大変そうだ。
映画では、その前でようやく2人が想いを伝えられた甘い甘いラストになってファンとしてはよかったと思うけど。

現在「Kiss」で「のだめカンタービレ」の番外編・オペラ編を連載しているが、1年後はもうのだめは見事に一流のピアニストへの扉を開き、フィラデルフィア管弦楽団やらオファーがくるくらい世界でのだめの評価が高まっている。
今までは千秋がのだめの先をいっていたが、いつしかのだめに追い越されていく。
この先、2人は本当にハッピーに結ばれるかは、まだまだ前途多難のような気がするが。

こんな風にたかが、フィクション映画なのに3年以上も2人を見てきた私にとって、この「のだめと千秋」はもう架空の人物ではなく生きた人間として目に映る。
原作の生き写しのような、上野樹里と玉木宏に感謝。

2010/04/26 20:39 (2010/05/04 21:10修正)

ちりつも

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