Three Amigos!
1986/アメリカ/103分
出演:スティーヴ・マーティン チェビー・チェイス マーティン・ショート トニー・プラナ
監督:ジョン・ランディス
偏差値:54.3 レビューを書く
お笑い荒野の3人 [75点]
巷ではけっこう評判がいいので、どんな作品なのかと気になっていたが、たまたまWOWOWでやっていたので鑑賞。
悪党一味に苦しめられているメキシコの貧しい村を守るため、村人が凄腕のガンマンを雇って悪党どもをやっつける…って「荒野の7人」そのまんまのパロディ映画である。
コメディのため凄腕のガンマンが出てくるはずもなく、ガンマンを雇うために町へ行った村の女性と子供が映画で観た西部劇のヒーローを凄腕のガンマンと勘違いし、雇われた3人の役者も公演と思い込んで悪党と対決するからとんでもない話になっていく。
3人の役者(スティーヴ・マーティン、チェビー・チェィス、マーティン・ショート )の勘違いからくるお馬鹿ぶりがとにかく可笑しい。
考えてみるとこの3人はもの凄い組み合わせである。1人でも十分主役ができる喜劇役者が3人も集まったのだからこれで面白くならないわけがない。
しかし本当は弱い3人が村人を助ける決意をしたとたん急に強くなったり、透明ガンマンや歌う木が何の説明もなく出てくるのでこれをを素直に受け入れられるかどうかで評価が別れる作品でもある。
そんなアホなと考えると急につまらなくなるが、難しいことは考えないと割り切って観ることができれば最後まで大笑い出来る作品である。
最後は村人と力を合わせて悪党どもに戦いを挑むが、「荒野の7人」や「7人の侍」のシリアスな戦いとは全く違った戦い方が実にユニークで楽しい。
パロディとは言うものの音楽は「荒野の7人」と同じエルマー・バーンスタインであり、このあたりにジョン・ランディス監督のこだわりを感じてしまう。
それにしても邦題の「サボテン・ブラザーズ」は何とかならなかったのだろうか。原題の「スリー・アミーゴス」で十分だと思うのだが、公開当時(1986)だとアミーゴはまだ一般的な言葉ではなかったのかも知れない。
今「スリー・アミーゴス」と聞くと「踊る大捜査線」の3人組を思い出してしまうが、美味しいところを持っていかれたような気がする(笑)
2008/12/19 22:04 (2009/11/07 06:22修正)