Spanglish
2004/アメリカ/131分
出演:アダム・サンドラー ティア・レオーニ パズ・ヴェガ
監督:ジェームズ・L・ブルックス
製作総指揮:ジョアン・ブラッドショー、クリスティ・ハウベッガー
製作:リチャード・サカイ、ジュリー・アンセル
撮影:ジョン・シール
音楽:ハンス・ジマー
(データベース登録者:cathy)
偏差値:62.0 レビューを書く
コメディでラブロマンスで人間ドラマで、良質な1本 [90点]
何の予備知識もなく、パッケージの説明だけで
「ちょっとおもしろそうだから観てみっか」
と手に取った作品だったのだけれど
これがもう大当たり。
こんな良作があったのか! と小躍りしたくなった。
“スパングリッシュ”というのはアメリカで暮らしている
ラテン系の人々によって話されている
スペイン語と英語の混合語のことだそう。
(公式サイト参照)
メキシコからロスへとやってきたシングルマザーのフロールと、
彼女がハウスキーパーをすることになった
ちょっとおかしなクラスキー家の人々とのあいだに起こる出来事を
娘のクリスティーナが語っていくという内容。
単なるファミリーコメディかと思いきや
中盤から終盤にかけてはもんのすごくロマンチックな
ラブロマンスの様相まで呈してくるからびっくり。
あんなに観ていて胸が高鳴るラブシーンは、ちょっとない。
人間の不完全さや可笑しさが絶妙に描かれていて
まったく退屈しなかった。
なんともアンバランスな人々を描きながらも
これ以上ないくらいにバランスがとれているという
すごく作り込まれた物語だと思う。
最後のまとめかたがちょっと強引で雑な気もしたけれど
そのくらいのほうが余韻が楽しめてよかったりするのかもしれない。
思わず人に薦めたくなってしまった1本だった。
2010/01/17 00:52