ちょっと違う切り口の映画ニュースをお届けするウェブマガジン


猿ロック THE MOVIE

2010/日本/S・D・P、ショウゲート
出演:市原隼人 比嘉愛未 高岡蒼甫 芦名星 渡部豪太 光石研 西村雅彦 國村隼 小西真奈美 
監督:前田哲
原作:芹沢直樹
脚本:長谷川隆
http://saru-movie.jp/

偏差値:52.1 レビューを書く 読者レビュー(6)

一つのトランクを巡るトラブルアクションエンタテイメント!

累計400万部を突破した人気コミック、そして2009年7月にドラマになって話題を呼んだ「猿ロック」が早くも映画化!サルこと猿丸耶太郎(市原隼人)は、下町商店街の天才カギ師。彼の弱点は女にはとにかく目がないこと。ある日マユミと名乗る美女(比嘉愛未)の依頼でスポーツクラブの金庫を開けることに。彼女は記憶障害で番号を忘れたというのだ。カギを開けると、そこには昨日銀行から盗まれたトランクが! 何も知らずにトランクを取り出すと何故かヤクザが追ってくる。さらには警察からも指名手配に!鍵屋対警察、このあり得ない対決の行方は?そしてサルの運命はどうなってしまうのか?

◯猿ロック、ドラマと映画、2大プロジェクト始動
2009年、『猿ロック』を、テレビドラマと映画、連続で制作することが決定。映画化を前提に、監督は前田哲に決定。テレビシリーズは全5episodeをそれぞれ別の演出家が担当するが、episode1を前田が演出することで、まずドラマと映画を含む全体の世界観を作り上げた。
テレビドラマは7月〜9月にかけて放送。9月上旬にクランクアップし、そのほぼ一ヶ月後、9月下旬から映画がクランクインした。
スタッフは、衣裳、美術はドラマから続投。撮影、照明、録音などは映画スタッフという『踊る(大捜査線)』方式を採った。
映画は、テレビの設定は生かしながらも、全く新しい物語に。映画はドラマの、コミカルな部分も残しつつ、警察の裏金問題を扱ったハードなテーマを持ったものとなった。

◯サルは現代のヒーロー
人気コミックが原作だが、漫画では高校生だったサルを、二十歳に年齢を挙げた。それによって、職人のかっこよさが引き立つことに。
もともと、企画の出発点は、サルを『男はつらいよ』の寅さんのようにして、女性に惚れて、事件に巻き込まれ、必ず振られるというパターンを作ろうとしたもの。
鍵屋というプロフェッショナルであるサルが、ちょっとエッチで童貞だけど、仕事はしっかりやる。草食男子が多い世の中で、サルのような生き方がかっこいいということを提示しようと考えた。
映画化に当たって、そのサルの生き様をよりクローズアップ。真っすぐな彼の生き方が関わる人の心を動かしていくというストーリーとなった。

2010年2月27日(土)より全国公開。