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Julie & Julia
2009/アメリカ/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/123分
出演:メリル・ストリープ エイミー・アダムス スタンリー・トゥッチ クリス・メッシーナ リンダ・エモンド 
監督:ノーラ・エフロン
http://www.julie-julia.jp/

偏差値:60.0 レビューを書く 解説

輝いてる女性達 [80点]

このレビューはネタバレを含みます

女性が頑張ってるかわいらしい映画。
息抜きにちょっとホッとしたい気分のときに見ると気持ちがやわらぐかな。

「24」のクロエ役の人が主人公の友達役でメアリー・リン・ライスカブが出てたのが楽しい。やっぱり、はっきりしてる役でついニヤッとしてしまう。

さて、この映画 ジュリア役のメリル・ストリープつながりが多いのも興味深かった。「ダウト」で一緒だったエイミー・アダムスが主人公ジュリー役で出ており、「プラダを着た悪魔」で一緒だったスタンリー・トゥッチがジュリアの夫役で出てる。スタンリーの方は、メリル・ストリープが推薦しただけあって、とてもいい夫婦ぶりだった。

この映画は、主人公のジュリーが自分の憧れの人ジュリアを愛情を込めて讃えてるものだ。

ジュリーが本来の主人公であるが、並行してジュリアの奮闘記も同時進行で見せてくれる。

この二人の距離が話が進むにつれてどんどん近づいていくところが素敵だ。
二人のエピソードを比較してしまうと、すでに偉業をなしたジュリアの方が面白い。
人物としてもユニークだし、カリスマ性もあってチャーミング。
ただ、そんな人物はほんの一握り。
実際には、平凡な人生を送っている人が大多数なのである。
それがジュリーであり、そして観客の私自身でもある。
見てる側は、ジュリアには憧れを、ジュリーには親近感を持って二人を見つめてしまうのである。

ジュリアにも人間くささもちゃんと描かれているが、あくまでジュリアはジュリーのフィルターを通した憧れの存在からの域を出ていない。より現実で人間なのはジュリーの方である。だからこそ、親近感が沸き応援もしたくなる。

そして最後は、とうとうジュリーも自分の夢をつかむことに成功する。身近な存在だったジュリーは、いつのまにか憧れの女性ジュリアと同じ存在に変わっていくのだ。

何かに一生懸命になって、夢に向かっている姿はキラキラ輝いて見える。平凡な自分もジュリーのようにいつか輝けるかもしれない。私もちょっと頑張ってみようかな。

2010/10/01 22:42 (2010/10/02 16:38修正)

peco

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