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アフロサムライ:レザレクション

2009/日本/トルネード・フィルム/100分
出演:サミュエル・L・ジャクソン ルーシー・リュー マーク・ハミル 
監督:木﨑文智
原作:岡崎能士
脚本:むとうやすゆき LEO CHU & ERIC GARCIA ERIC CALDERON JOSH FIALKOV (英語版)
キャラクターデザイン、総作画監督:飯島弘也
美術監督:池田繁美
音楽:The RZA
制作協力:SPIKE TV UPPITY FILMS 
アニメーション制作:GONZO
製作:GONZO
後援:X LARGE アニメ「バジリスク~甲賀忍法帖~」 ポニーキャニオン

(データベース登録者:dorimo

偏差値:58.2 レビューを書く

斬新 [78点] [参考:1]

この映画を見たいと思った第一の動機は、配給会社がトルネード・フィルムであること。
代表取締役の叶井俊太郎氏に興味をもったのだ。
そのきっかけはある雑誌。彼と妻のくらたまこと倉田真由美さんのインタビューが載っていた。
「映画観る?」と同じ感覚で「SEXする?」と持ちかけ、女性経験が「500~600人」。
斬新な感覚だ。(笑)
Stayin’ Alive で、ジョン・トラボルタが女性から “It's exercise.” とせまられるシーンを思い出した。
トルネード・フィルムは小さい配給会社の倒産が続く中、生き残っている。
そんな人物の配給する映画なら、何か面白いものがあるんじゃないかと思ったのだ。
映像の製作が、GONZOであることも理由のひとつだが、これはつけたし。

前作の「アフロサムライ」は残念ながら見ていない。
が、この作品だけを見ても十分に楽しめると思う。
舞台は、戦国時代ともなんともつかないサムライの時代。
サムライが出てきて、英語でしゃべる。
なんともシュールな感じで面白い。
アフロが闘う武器はカタナで、小道具はハチマキ。
敵は、生物科学の最先端技術で復活したアフロの父や、ボンドばりの科学兵器を備えた刺客。
ポールダンスを踊る女性がいるかと思えば、おでんを出す居酒屋もある。
音楽はラップで、お祭りはねぶた。
とにかく東西融合、玉石混交(?)で面白い。

ストーリー的には、アフロを仇と狙うシヲンとの闘い。
闘いは思わぬ結末をむかえるが、さほどの斬新さはない。
それでも、十分に斬新さは感じられる楽しい作品だった。
闘いのシーンで、二度にわたり、間に人をはさんで敵を仕留める場面がある。
この部分では、最近観た「カムイ外伝」で、カムイの稲綱落しを破るため、自分の体を貫いてカムイを刺そうとするシーンを思い出した。
細かいアイディアは、他の映画でも使われていつものが多いだろう。
が、全体としてみると、こんなアニメは他に類をみない。
続編が作られたら、また見てみたいと思った。

2009/12/04 23:17

まっつぁんこ

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2009年12月7日、渋谷にて、『アフロサムライ:レザレクション』のイベント試写会が行われ、監督の木崎文智、原作の岡崎能士、美術監督の池田繁美、PRゲストとしてデンジャラスと鳩山来留夫が登壇した。

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