サブウェイ123 激突
The Taking of Pelham 123
2009/アメリカ/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/105分
出演:デンゼル・ワシントン ジョン・トラヴォルタ ジョン・タトゥーロ ルイス・ガスマン マイケル・リスポリ ジェームズ・ガンドルフィーニ
監督:トニー・スコット
http://subway123.jp/
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地下鉄職員 VS ハイジャック犯
二人の「頭脳」が激突する−
1時23分発列車——
その車両ひとつでNYをハイジャックする。
■ 地下鉄職員vs.ハイジャック犯──
二人の〈頭脳〉が激突する!
ニューヨークの地下に縦横に張り巡らされ、毎日500万人が利用する地下鉄=サブウェイ。まさに街の象徴ともいえる複雑な巨大交通システムの盲点を突き、ニューヨークそのものを揺さぶる地下鉄ハイジャック事件が発生。犯人グループのリーダーは、走行中の電車の1車両だけをハイジャックし乗客たちを人質に取ると、運行指令室に無線連絡。指令係として応答した地下鉄職員を交渉役に指名し、59分以内に身代金1000万ドルを用意するよう市長に伝えさせる。
仕事に誇りを持ち、妻子を愛する平凡な地下鉄職員は、凶暴だが恐ろしく頭の切れる犯人に、地下鉄のプロとしての知識と経験を総動員して、言葉だけを武器に立ち向かう。タイムリミットが迫る中、無線を通じて腹を探り合い、騙し合い、一世一代の駆け引きを繰り広げる全く対照的な二人の男。
ニューヨークの命運を賭けて、二つの頭脳が激突する!
■ デンゼル・ワシントンvs.ジョン・トラボルタ──
二大俳優の〈演技〉が激突する!
地下鉄職員ガーバーを演じるのは、デンゼル・ワシントン。『グローリー』(89)と『トレーニング デイ』(01)で2度のアカデミー賞に輝き、数多くのヒット作に次々と主演。最近もスパイク・リー監督の『インサイド・マン』(06)、リドリー・スコット監督の『アメリカン・ギャングスター』(07)などで実力と存在感を示している。さまざまな役を個性的に演じてきたが、今回は地味な地下鉄職員に扮し、平凡な男がいざというときに発揮する底力をリアルに見せつける。たった一人でハイジャック犯と戦う羽目になり、自らの胸に秘めた唯一の汚点のために苦しい選択を迫られるシーンは注目だ。
地下鉄ハイジャック犯に扮するのは、ジョン・トラボルタ。『サタデー・ナイト・フィーバー』(77)から『パルプ・フィクション』(94)、そして最近の『ヘアスプレー』(07)と、幅広いジャンルの作品で活躍し、強烈なキャラクターを演じて常に話題を呼んできた。本作では、抜群の頭脳を持ちながら、キレやすく冷酷非情な悪役ライダーを怪演、真骨頂を発揮している。
ニューヨークの地下鉄を舞台に、名俳優二人の渾身の演技が激突する!
■名匠トニー・スコットが地下鉄を占拠──
サスペンス・アクションの傑作が新たに誕生する!
なぜガーバーは交渉役に指名されたのか? なぜ身代金受け渡しのタイムリミットは59分間なのか? なぜ1000万ドルという金額なのか?…… いくつもの謎を投げかけたまま、ライダーは前代未聞の大胆な復讐計画を遂行していく。そしてラストに待ち受ける二人の直接対決と、大どんでん返し!
サスペンス満載のアクション映画に仕上げたのは、数々の大ヒット作を放ってきた名匠トニー・スコット監督だ。トム・クルーズ主演の『トップガン』(86)以来、デンゼル・ワシントン主演の近作『デジャヴ』(06)まで、そのスタイリッシュかつダイナミックな映像は多くの映画ファンを虜にしてきた。今回、なんとニューヨークの地下鉄で4週間も撮影を敢行。これまで一度も撮影を許されたことのない場所にも分け入り、危険と隣り合わせの中で迫力あるシーンの数々を生み出している。
原作は、ジョン・ゴーディのベストセラー小説。1974年の初映画化作品『サブウェイ・パニック』は今でも傑作として名高いが、2度目の映画化となった本作は、単なるリメイクにとどまらず、時代に合わせて原作を新たに翻案。『L.A.コンフィデンシャル』(97)でアカデミー賞脚色賞を獲得したブライアン・ヘルゲランドが脚本を担当し、二人の緊迫した交渉を通して、緻密に仕組まれた事件を見事にあぶりだしている。
STORY
「123号車、応答せよ−なぜ停車した?」
ニューヨーク、午後2時。サブウェイ地下鉄“ペラム123号”=ペラム駅1時23分発の列車を、4人組の男がハイジャックした。運転室を占拠し、先頭の1車両だけを切り離すと、停車。
運行指令室で犯人からの無線連絡を受けたのは、指令係として勤務中の地下鉄職員ウォルター・ガーバー(デンゼル・ワシントン)だ。無線の男はライダー(ジョン・トラボルタ)と名乗り、なぜかガーバーを交渉役に指名。人質は19人。「市長に電話して、1時間以内に100ドル札で1000万ドル用意させろ。遅れたら1分ごとに一人ずつ殺す・・・あと59分しか残ってないぞ」と要求を告げる。
残り48分—— 警察から人質救出班のカモネッティ警部補(ジョン・タトゥーロ)が到着すると、ガーバーは捜査に協力しようとするが、上司に無理やり帰宅させられる。実はガーバーは、有能な職員で管理職に登りつめていたが、車両調達に絡む収賄容疑のために左遷され、停職寸前だったのだ。ガーバーが交渉役を外れたことを知ったライダーは激怒し、その報復として運転士を射殺する。ガーバーは再び、交渉役として運行指令室に呼び戻された。
しかし、なぜライダーはガーバーを指名したのか? ガーバー自身には謎だったが、収賄容疑のことを知ったカモネッティは、ガーバーが今回の事件にも関与しているのでは? ハイジャック犯の仲間なのか? と疑い始める・・・。
そんな中、カモネッティの指示のもと、ガーバーは粘り強い交渉を続け、人質解放、事件解決に向けての糸口を探り続ける。地下鉄のことなら、全てを熟知しているガーバーは、ライダー達は決して逃げ切れないはずだと確信を持っていた。しかし、圧倒的な自信で次々と要求を重ねるライダー。ガーバーは交渉を進める中、さまざまな疑問を抱いていく。なぜ、1000万ドルなのか? なぜ、59分なのか? なぜ、市長なのか? ライダーの本当の狙いとは?
残り37分—— 市長(ジェームズ・ガンドルフィーニ)は、人質となった残り18人の命を救うため、身代金を払うと決断した。ライダーが要求してきた1000万ドルという金額は、連邦準備銀行から市長命令で一度に調達できる限度額だった・・・。
残り21分—— 連邦準備銀行から、ハイジャックされた車両が停車している42丁目に向かって身代金輸送車が出発した。乗客たちの焦りの色が濃くなる中、人質になっている少年のパソコンがガールフレンドに繋がり、車内の映像がネット配信された。おかげで、犯人の一人が元地下鉄運転士のレイモスだと判明。ガーバーを交渉役にするようライダーに薦めたのは、レイモスだったのか…?
残り8分—— 追突事故を起こしながらも猛スピードで走る身代金輸送車。だが、もし間に合わなかったら、ライダーは人質たちを容赦なく殺すだろう。時間を延ばす唯一の方法は、会話でライダーを追いつめること。しかし、ライダーは冷静だった。市長とニューヨークに恨みを持つ彼の本当の狙いは、身代金よりももっと別のところにあったからだ・・・。
ハイジャックした車内で、株価が暴落したのをネットで見届けたライダーは、完璧なシナリオ通りに進む復讐計画の最終段階に突入する。
ガーバーとライダー、ぶつかり合う二人の「頭脳」。ガーバーは、ついに決死の覚悟でライダーとの直接対決に向かうが・・・。
9月4日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー