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蟹工船

2009/日本/IMJエンタテインメント
出演:松田龍平 高良健吾 新井浩文 柄本時生 木下隆行 木本武宏 三浦誠己 竹財輝之助 利重剛 清水優 滝藤賢一 山本浩司 高谷基史 手塚とおる 皆川猿時 矢島健一 宮本大誠 中村靖日 貴山侑哉 谷村美月 奥貫薫 内田春菊 でんでん 菅田俊 大杉漣 森本レオ 西島秀俊 
監督:SABU
原作:小林多喜二
http://kanikosen.jp

偏差値:51.9 レビューを書く

現代風 [65点]

※ネタバレを含むレビューです。
いまから80年前に小林多喜二が書いた小説「蟹工船」。昨年の流行語大賞TOP10入りで再び脚光を浴び、原作が若者に読まれて再燃。しかも、『幸福の鐘』『疾走』のSABU監督の最新作!
昨今の日本の社会状況と政治の貧困が原作への共感を呼んだと
いうのがブームの元で、 暗くて過酷な労働者という映像は、個人的には見ると気分が落ち込むかと思いましたが、そこはSABU監督!ところどころに笑いやユーモアもあり、自然と蟹工船ワールドに引き込まれてました。確かに時代背景は古いのですが、そんなことを全く感じさせない映像!スタイリッシュでシュールテイストな新しい作品です。ただし、首を吊るシーンなど悲惨なシーンはありました。
内容は重くメッセージ色が強い昭和初期の作品ですが、現代にも通じる共通観念に、熱く共感してしまう感覚があります。戦前、しかも逃げ場のない海の上での生活、こんな生活は日常茶飯事だったんだろうなということは十分にわかりました。ただ、少し残念なのが、説明口調がなんとなく説得力にかけていたことです。しかしラストシーンは希望を感じさせてくれるものでした。

2009/07/08 12:58

こっこ

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