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ザ・スピリット

The Spirit
2009/アメリカ/ワーナー・ブラザース映画
出演:ガブリエル・マクト サミュエル・L・ジャクソン エヴァ・メンデス スカーレット・ヨハンソン ジェイミー・キング サラ・ポールソン ダン・ローリア パス・ベガ ルイス・ロンバルディ スタナ・カティック 
監督:フランク・ミラー
http://wwws.warnerbros.co.jp/thespirit/

偏差値:52.1 レビューを書く 読者レビュー(1)

脳髄直撃!
『シン・シティ』『300』のフランク・ミラーが放つ映像の新次元!

闇が溶け出す! 赤がうごめく!
ここにしかない映像が、あらゆるリアルを呑みつくす!!

 『シン・シティ』『300』でグラフィック・ノベルの巨匠フランク・ミラーが見せた映像の新世界――。大胆なグラフィックの手法をスクリーンに持ち込んだ新映像の衝撃は、この『ザ・スピリット』で新たな次元へと加速する! 他の追随を許さないスタイリッシュな世界観、日本の漫画に多大な影響を受けたミラーならではの独自のスタイル、映像的アートにまで高められたコミック表現、そして、モノクロームの色彩に1点うごめく「色」の存在。『シン・シティ』からさらなる進化を遂げたパートカラームービーは、本能レベルを刺激する抗いがたい引力で、ありきたりなリアルを駆逐する。主人公スピリットの象徴とも言うべき「赤」が、バトルにはじけ、エロスになびき、バイオレンスに染まり、ミステリーに絡みつく! それはまさに、ここから始まる新たな映像体験。
 クリエイティブチームには、『マトリックス』三部作、『スパイダーマン2』『スパイダーマン3』の撮影監督ビル・ポープ, A.S.C.をはじめ、『シン・シティ』『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』の視覚効果を手がけたスチュー・マシュウィッツなど、ミラーの脳内ビジョンを完璧に実現するための精鋭のみが集結。ここにしかない映像が、いま1人のヒーローを送り出す!
 その男は一度死んでいる。墓の中からなぜ甦ったのかは本人にさえもわからない。ただ1つ、彼が確信できるのは、愛すべき町セントラル・シティを守り続けなければならないという使命だけ。
 スピリットが倒すべき最大の敵は、町を混沌に陥れるマッドな犯罪者オクトパス。2人の間に繰り広げられるのは、最も原始的かつ刺激的な殴り合いから最新スペックの武器までを総動員した終わりのない壮絶バトル。致命的なダメージを受けながら、彼はなぜ死なないのか? バトルはなぜ繰り返されるのか? オクトパスとの死闘の中で、スピリットの驚くべき過去が明かされていく――!
 さらに、スピリットを取り巻いて、次から次へと現れるのは、ゴージャス系からインテリ系までありとあらゆるタイプを取り揃えた数珠つなぎの美女たち。スピリットの過去とかかわりを持つセクシーな宝石泥棒にエヴァ・メンデス、オクトパスの右腕で登場のたびにコスチュームを替える冷血な小悪魔にスカーレット・ヨハンソン、生前の婚約者でスピリットの怪我を治す第一人者でもある美しき外科医にサラ・ポールソン。ほかにも後輩の女性警察官、妖艶なダンサー、美しき死神……と、惜しげもなく降臨する美女たちの競演。
 「スピリットのイメージそのもの」と製作陣を唸らせた新鋭ガブリエル・マクトを主演に、宿敵オクトパスには本作への出演を熱望したというサミュエル・L・ジャクソンを配し、贅沢なまでに美女たちを注ぎ込んだダイナミック・キャスト。
映像の常識を超えた超映像の新世界に、アクション・エロス・ミステリーが三つ巴で炸裂する!



STORY

 街にいったん何かが起これば、彼は颯爽と現場に駆けつける。黒のフェドーラをかぶり、覆面をつけ、赤いネクタイをなびかせて。彼には超人的な能力があるわけではない。あえて言うなら、彼の武器は「死なない」ということ。殴られても、刺されても、撃たれても、彼は死なない。痛みを全身に引き受けながら、必ず死の淵から立ち上がる。
 彼の正体は、世間では死んだと思われている元刑事デニー・コルト(ガブリエル・マクト)。彼は確かに一度死に、そして墓場から甦ったのだ。なぜ甦ったのか、今の自分が何者なのか分からないまま、彼は“スピリット”として、愛する街セントラル・シティを守り続けている。

 その日、闇の取引がおこなわれているとの知らせを受け、スピリットが駆けつけたのは、ウォーターフロントの沼地だった。待ち受けていたのは、この街で最も凶悪な犯罪者オクトパス(サミュエル・L・ジャクソン)。これまで何度も死闘を繰り広げてきた2人は、お互い死の瀬戸際まで戦うが、やがてスピリットは意識を失い、オクトパスは姿を消した。残されたのは刑事の死体。スピリットも普通なら死んでいてもおかしくないほどの傷を負っていたが、そんなスピリットの体を元に戻すのは、デニー・コルトだった頃の婚約者で優秀な外科医のエレン(サラ・ポールソン)の役目。彼女は、彼がデニーであることを知らぬままスピリットに激しく惹かれていた。
 一方、沼地に近いウォーターフロントの河口では、沈没した貨物船から2つの箱を引き上げようとする女の姿があった。しかし、その箱を狙うもう1つの影……。女は、2つの箱のうち1つを持ち去り、もう1つはオクトパスの腹心の部下シルケン(スカーレット・ヨハンソン)によって秘密のアジトへと運ばれた。
現場にいた女――それが世界を股にかけて暗躍する宝石泥棒サンド・サレフ(エヴァ・メンデス)だということが明らかになると、スピリットの心が騒ぐ。サンドは青春時代を共に過ごした初恋の相手。この街で悲劇に見舞われ、二度とここへは戻らないと誓ったはずの彼女がなぜ再び舞い戻ったのか? 彼女もオクトパスとかかわっているのか? 刑事を殺した犯人は?
 サンドの手がかりを求めて奔走するスピリットの前に立ちふさがるオクトパスの一味。宿敵オクトパスとの戦いがいよいよ激化していく中、スピリットの驚くべき秘密が明かされていく――!

2009年6月6日(土) 渋谷東急 新宿ミラノ 他、全国ロードショー