Leon
1994/フランス、アメリカ/111分
出演:ジャン・レノ ナタリー・ポートマン ゲイリー・オールドマン ダニー・アイエロ
監督:リュック・ベッソン
製作:パトリス・ルドゥー
製作総指揮:クロード・ベッソン
脚本:リュック・ベッソン
撮影:ティエリー・アルボガスト
編集:シルヴィ・ランドラ
音楽:エリック・セラ
(データベース登録者:kira)
偏差値:62.9 レビューを書く
男が惚れる男の映画 [95点] [参考:1]
初めてこの映画を観た時、なんで舞台がニューヨークなんだ、ジャン・レノには絶対にパリの街が似合うのにと思ったものである。
でも何度も観なおすうちに、人種の雑多なニューヨークこそレオンの生きる街にふさわしいのではと思えてきた。
この映画の魅力は3人の登場人物にある。
1人目は男が惚れる男(変な意味じゃなく)殺し屋レオン(ジャン・レノ)であり、他人とは関わりを持たず、寡黙で強く情け容赦のないレオンがカッコよく実に魅力的である。
そんな彼がふとしたことで1人の少女を助けたことから親子ほども歳の違う孤独な2人の純愛ともいえる物語が始まる。
2人目はレオンに助けられた少女マチルダ(ナタリー・ポートマン)であり、彼女の不幸を背負いながらも時にはおどけ、時にはレオンのように逞しく生きようとする姿が実に可愛い。
本作以降、たくさんの映画に出ている彼女だが、このマチルダ以外には残念ながらあまり魅力を感じない(断っておくが私はロリコンではない。)
マチルダと暮らすことにより、他人と関わりを持つことを恐れていたレオンが、戸惑いながらも殺し屋の時とは全く違った顔を見せるのがユーモラスであり、これまで人の温もりを知らなかったことが哀しくもある。
3人目はある事情からマチルダをつけ狙う悪徳捜査官ノーマン・スタンフィールド(ゲイリー・オールドマン)の悪役ぶりである。
麻薬捜査官でありなから麻薬中毒の彼のキレまくった演技には釘付けになる。
「バットマンビギンズ」や「ダークナイト」での正義の警察官しか知らない人にはぜひ本作での悪徳刑事ぶりを観てもらいたい。
マチルダがスタンスフィールド捜査官に捕まったとき、他人とは関わりを持たないはずのレオンが単身警察署に乗り込んでからラストまで一気に突き進むバイオレンスシーンは迫力満点である。
レオンとマチルダの純愛の行方と、レオンが「マチルダからの贈り物だ」とつぶやいてスタンスフィールド刑事にあるものを渡すシーンは何度観ても泣けてくる。
リュック・ベッソン監督作品の中では1番好きな作品である。
2009/05/21 00:06 (2009/11/07 06:12修正)
kira
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