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インスタント沼

2009/日本/アンプラグド・角川映画/120分
出演:麻生久美子 風間杜夫 加瀬亮 松坂慶子 相田翔子 笹野高史 ふせえり 白石美帆 松岡俊介 温水洋一 宮藤官九郎 渡辺哲 村松利史 松重豊 森下能幸 岩松了 
監督:三木聡
脚本:三木聡
撮影:木村信也
美術:磯見俊裕
照明:金子康博
編集:高橋信之
音楽:坂口修
主題歌:YUKI
http://www.instant-numa.jp

偏差値:56.6 レビューを書く

三木聡監督らしすぎて… [75点]

三木聡監督のゆる~い笑いは好きなのだが、何なんだろうこの作品から受ける小ぢんまりとした感覚は。

笑いだけでなく切なさも描いて心にしみた前作『転々』をいまだに引きずっている者としては、この作品を観ると確かに笑えるのだが心にしみるものがない。

だから観ている時はクスクス笑えても、観終わった時にもう二度三度と観てみたいとの欲求が湧いてこないのだ。

いや、それはそれでいいのである。むしろ三木監督作品は本来この映画のような脱力系の笑いのオンパレードが持ち味で『転々』が異質だったのかも知れない。

だから思わぬところで評判となった前作を払拭しようと、敢えてこれまで以上の脱力系の笑いを本作に詰め込んだのだろうか。

それにしても『インスタント沼』とは変わったタイトルである。

作品の終盤でその意味が分かるのだが、さすがに「あれ」(ネタばれになるので自主規制)はやりすぎではないだろうか。

同じ脱力系のナンセンスさでも、あり得るかもと思えるものと、絶対にあり得ないと分かるものとでは受け止める側の印象が違ってくる。

本作のほとんどは前者であったが、終盤で突如後者になってしまったため、驚いたというより正直ドン引きしてしまった。

まあ作品の展開はとにかくとして、役者は誰も彼もが個性的で、これも三木監督らしくて楽しませてくれる。

主役の麻生久美子はこのところいろいろな作品に出ているが、『時効警察』以来のファンとしては本作のような役柄を観ると安心する。

加瀬亮も相変わらずの頼りなさげがいい味を出している。

驚いたのが風間杜夫の何とも不思議な役どころで、「銀ちゃんいったいどうしたの」(ちょっと古いか)と突っ込みを入れたくなるほどの怪演というか何というかある意味必見である(笑)

2010/01/26 20:12

kira

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麻生さんのきゃらが際立っています [80点]

最近、彼女をよく見かけます。
それだけ売れっ子なのかもしれませんが、
今回のやや天然的な女性は結構はまり役なのかもしれません。
笑えました。

2009/07/10 23:01

takepon

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