Bedtime Stories
2008/アメリカ/ウォルト ディズニー スタジオ モーション ピクチャーズ ジャパン
出演:アダム・サンドラー ケリー・ラッセル ガイ・ピアース ラッセル・ブランド リチャード・グリフィス ジョナサン・プライス コートニー・コックス ルーシー・ローレス テリーサ・パーマー
監督:アダム・シャンクマン
http://www.disney.co.jp/movies/bedtimestory/
偏差値:57.3 レビューを書く
楽しい夢物語 [78点] [参考:1]
いまいち乗れなかった『ジュマンジ』や『ザスーラ』のような作品かなと思っていましたが、ツボにはまったのかけっこう楽しめました。
寝る前に子供たちに聞かせるお話が現実になるのはどこかで聞いたようなストーリーで、展開にもちょっと強引なところがあるのですが、アダム・サンドラーの思惑とは違う出来事を子供たちが付け加えるため、彼の予想外の展開になり右往左往する姿が笑えます。
体格は立派なのにお人好しで少し頼りないキャラクターはアダム・サンドラーがよく演じる役どころですが十八番だけにいい味を出しています。
映画の鍵を握る彼の姪と甥の演技がでしゃばらないのもいいですね。こましゃくれた子供が大人のような演技をする作品は演出が過剰でうざったく感じるのですが、本作の2人にはそれがなかったのが良かったです。
ハムスターのバグジーのおよそハムスターらしからぬ潤んだ大きな瞳は初めは違和感がありましたが、見慣れるとなかなかキュートで可愛いくて映画的にはOKですね(笑)
子供たちが控え目なため本作でのうざったさ担当となったガイ・ピアースの、「え、彼がこんな役を」と思えるライバルホテルマンの嫌味っぽさも笑えます。ガイ・ピアースってこんなコミカルな役もできるんですね、驚きました。
個人的に最も目を引いたのは子供たちの子守りジル役のケリー・ラッセルです。彼女は『マンボ・マンボ・マンボ』でお金持ちのお嬢様を演じていた頃から気になっていたのですが、あの何とも言えない吸い込まれそうな瞳がいいですね。
『MI3』ではトム・クルーズの教え子で敵に捕らわれたスパイに扮していましたが、どちらかと言えば本作のようなコメディ作品の方が似合うような気がします。
寝る前に子供たちに語るお話しの世界が『スター・ウォーズ』や『ベンハー』のパロディとして描かれ、それが現実の出来事とリンクしながら映画は進みますが、あまり難しいことを考えなくても子供も大人も楽しめる作品に仕上がっています。
2010/09/22 07:19