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2008/日本/松竹=日活
出演:櫻井翔 福田沙紀 生瀬勝久 ケンドーコバヤシ 岡本杏理 阿部サダヲ 深田恭子 滝口順平 山寺宏一 たかはし智秋 
監督:三池崇史
http://www.yatterman-movie.com/

偏差値:56.4 レビューを書く 解説

忠実に再現されたアニメの世界 [80点] [参考:1]

「ドラゴンボール・エボリューション」よ、これを見習えと言いたくなるほどの見事な実写化である。

キャラクターといい、世界観といい、ストーリーのバカバカしさといい、アニメの「ヤッターマン」を忠実に再現している。

ドロンジョ様がアニメよりややぽっちゃりしているが、そこは深キョンの可愛さに免じて触れないでおこう(笑)

とにかく映画の前半はただただその見事な実写化ぶりを感心しながら観いってしまった。

だが一通り映像に馴染んでくると似たような展開の繰り返しにやや飽きがきて、ストーリーの粗や滑舌の悪い台詞が気にもなってきた。

まあ元々が30分のギャグアニメなので、あまり難しいことを求めても仕方がないのだが、阿部サダヲ(怪演)と生瀬勝久の上手さに他の役者との差を感じてしまう。

とは言え、櫻井翔、福田沙紀、深田恭子そしてケンドーコバヤシもアニメから抜け出してきたようなキャラクターを活き活きと演じており、観て楽しい作品に仕上がっている。

意外だったのは子供向けのアニメの実写化と思っていたら小ネタばかりか下ネタも多く、大人はクスクス笑えるのだが、子供にはちょっとどうなのよと思える場面が多かった点である。(映画が終わった時、お母さんが子供に「2号さんとは愛人のことなのよ。」と教えていたのには驚いた。)

オリジナルのアニメファンには嬉しいサプライズもあり、大型ロボットの格闘やTVでもおなじみのゾロメカなど、ぜひ劇場の大画面で観てほしい作品である。

2009/04/01 23:04

kira

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