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ペット・セメタリー

Pet Sematary
1989/アメリカ/103分
出演:デイル・ミッドキフ デニース・クロスビー フレッド・グウィン ブラッド・グリーンクイスト 
監督:メアリー・ランバート
原作・脚本:スティーヴン・キング

(データベース登録者:jake

偏差値:57.7 レビューを書く

禁断の地 [83点]

※ネタバレを含むレビューです。
言わずと知れた(?)スティーキング原作のホラー映画。

映画では単なるホラーのように思われますが、原作では息子の墓を暴くに至るまで、そして「再埋葬」までの狂気が丁寧に描かれています。隣人のジャドや奥さんの過去や人物像もしっかり描かれており、奥行きのある作品です。エンディングもちょっと違います。

ルイス一家が引っ越してきた家の裏山には、その土地の子供たちが作った「ペットの共同墓地」があります。さらにその奥には、決して踏み込んではならない禁断の地が存在しています。

自分の死と同等に、愛する人の死は生きていく上で避けては通れないイベントです。しかし、それを回避することができるのなら?…

「あの場所」を知っていながら、愛すべき家族の突然の死を受け入れることができるでしょうか。

禁断の地に埋められ、還ってきた人間が人間の皮を被った別のものになってしまったという、過去の話を聞いていたとしても、「あの場所」に行かないでいられるでしょうか。

映画では非常に後味の悪い内容となっています。ホラー映画としては物足りない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、原作を読んでいただくと、単なるホラーを超えた別の恐怖を感じながら見ることができるかもしれません。

ちなみに、原題「PET SEMATARY」は意図したミススペル(正確にはcemetary)になっており、小説の邦題「ペット・セマタリー」はこれをそのまま読んだかたちとなっているそうです。

2009/02/14 05:46

jake

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