『書道ガールズ!!』成海璃子が吹き替えなしで熱演

書道ガールズ!!

5月15日(土)、新宿バルト9にて、『書道ガールズ!!〜わたしたちの甲子園〜』の初日舞台挨拶が行われ、成海璃子(17)、山下リオ(17)、桜庭ななみ(17)、高畑充希(18)、小島藤子(16)、石川知宏(18)、森岡龍(22)、坂口涼太郎(19)、猪股隆一監督(45)が登壇した。

『書道ガールズ!!』は、紙の生産高日本一を誇る「紙の町」愛媛県四国中央市を舞台に、洋楽やJ-POPにのせて縦横10メートル以上もある紙の上で大きな筆を操って書の腕を競い合う「書道パフォーマンス甲子園」に青春をかける女子高生たちの姿を描く。大筆の重量は20kg。「ごまかしたくない」という猪股監督のこだわりから、吹き替えなしで撮影することになり、それが成海ら出演者の気持ちを奮い起こし、キャスト一丸となってダイナミックな書道パフォーマンスへと結実した。

手に足に顔に墨をかぶって演技した5人は、撮影前から書道を練習し、宣伝活動までずっと一緒にやってきた仲である。山下は「昨日筆を持ったとき、筆の感触を思い出した。やっぱりみんなでひとつの作品を作るってことはいいなあ」。桜庭は「今日が最後と思うとすごく寂しいです。まだ公開されるという実感がないです」。高畑は「時の流れがものすごく早いというか。ついこの前が撮影だったようで、不思議な気持ちで、どう表現していいのかわからないです」。小島は「毎日部活動のようにワイワイ話していて楽しかった」と話しており、皆初日を迎えて胸一杯の様子だった。

忘れてならないのは書道ボーイズたち。坂口はのっけから「遠くの人は僕のことを金子ノブアキさんかなと最初思われてるかな」とジョークを飛ばし、森岡から「思わないだろ」とつっこまれ、まるで漫才コンビの様相だった。彼らもガールズたちと一緒に墨をかぶった仲。森岡も「墨は落ちないし、匂いもきついし。僕は紙パック一本分くらい飲んじゃってますけど、今ではそれも良き思い出です」と振り返っていた。

地元の思いが詰まったご当地映画としても興味深い本作。成海は「私が卓球が好きと言ったら、市長さんがホテルに卓球台を入れてくれました。すごく嬉しかったです」とコメントしており、四国中央市がこの映画に対してどれだけ協力的だったかがリアルに伝わってくるようだった。

最後に成海が「クランクイン前から毎日毎日書道の稽古をしてきました。劇中の書道部にも町のためにとか、思いがある中でパフォーマンスをするんですけど、自分たちも俳優として、吹き替えなしで最後まで書くという思いがあって、気合いと思いで最後までやれたと思っています」とまとめ、書道で大ヒットを祈願し、舞台挨拶は終了した。成海はこれからカンヌ映画祭で書道パフォーマンスを披露する予定だ。

『書道ガールズ!!〜わたしたちの甲子園〜』は、ワーナー・ブラザース映画の配給で、現在公開中。(文・写真:澤田英繁)

舞台挨拶の様子1
主演女優5人が何かを書いているところ。

舞台挨拶の様子2
書かれた文字は「祈・大ヒット」。「祝」ではなく「祈」と書くところが謙虚でよろしい。

舞台挨拶の様子3
フォトセッションの様子。左から、高畑充希、猪股隆一監督、山下リオ、石川知宏、成海璃子、森岡龍、桜庭ななみ、坂口涼太郎、小島藤子。

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2010/05/17 3:33

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