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■■           週刊シネマダイレクト

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2004/12/27 Vol.30
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こんにちは。澤田です。

クリスマスは皆さんはどう過ごされました? 僕は自分で自分にプレゼントを
買いました。3年前から欲しかったナショナルの高級電動シェーバー。剃り心
地が良くて満足しています。ちょっと髭をなぞったら、みるみる髭が消えてい
くような感じです。毎朝の髭剃りがわずらわしかったので、これは嬉しいです。
もう無精髭をはやしたまま会社にはいかないぞ!

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ショートコラム「映画批評を考える篇−映画に点数を付けることについて」
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映画雑誌を色々読んでみると、何らかの形で映画に点数が付けられているのを
見かけます。僕のサイトのレビューのコーナーも星マークによる点数付きです。
最近僕はこうやって点数を付ける行為がひどくつまらないものに思えてきまし
た。たしかに点数を付けると一目で映画の価値が読み手に伝わりますけど、算
数のテストと違って、映画には明確な答えはないので、それに点数をつけるの
はどうかと思うのです。僕が毎週読んでいる「エンターテイメント・ウィーク
リー」という雑誌では、映画に限らず音楽・小説・その他あらゆるものにAか
らFまで点数がつけてありますが、一緒くたにされている所にいささか抵抗が
あります。もはやこうなると作品を軽く見られているような気がしてきます。

僕の経験上、映画に点数を付ける習慣が身に付いてしまうと、映画を見るたび
に上映途中で「この映画は何点にしようかな」という風に考えてしまって、映
画をまともに鑑賞できなくなってしまうような気がします。これでは映画を楽
しむためでなく、映画に点数をつけるために映画を見ているようなものです。
点数をつけるなら、付随する文章はただの採点文になりかねません。点数のこ
とは何も考えない方が、映画に対しての自由な感想を書けるようになると思う
のです。

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ダイレクト・レビュー「ネバーランド」
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これ、すごく前評判がいいですよね。たしかに、描いているストーリーはとて
も素晴らしいことでした。大人の視点から見た子供を描いている映画だったの
で、僕にもし子供がいたら感動で涙したかもしれません。だからストーリーに
は文句はいいません。ここで問題にしたいのは作家性があるかないかです。

僕は映画を観る基準として「作家性」を一番にあげます。僕のいう「作家性」
とは観賞者を引き込んで離さない作り手のブランドイメージのことで、それは
映画的言語でなければなりません。例えばウディ・アレンスパイク・リー
コーエン兄弟といった監督たちにはこのスキルがあります。「ネバーランド」
にはそれが不足しているように思いました。監督の個性が感じられず、差し替
えがききそうな気がします。厳しく言えばジョニー・デップやケイト・ウィン
スレットにも芸がありません。僕には二人の演技がひどくあざとく見えてきま
した。同系統では「永遠の愛に生きて」という傑作もあるのですが。

商品として見れば、売れ筋であることは間違いないので、メロドラマ好きな人
には受けるでしょう。独創性のある映画とは言えませんが。(★★★)

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